こんにちは、【石のシンシア】です。

見出しの画像の青い石はメノウです。
メノウをペンダントにしたものに、
レーザー彫刻機で写真彫刻しました。

小さなペンダントに彫刻するため、
ワンちゃん彫刻の大きさは2〜3cmとかなり小さいのですが、
それでも鮮明に彫刻されています。

従来の石材画像彫刻方法ではドットが荒くなりすぎるので
小さな彫刻はやらなかったのですが、
最新技術なら、こんなに綺麗に彫刻できます。
小さな彫刻なのに、毛の一本一本がわかるレベル。
石材写真彫刻としては驚きの解像度です。

ちなみに、このワンちゃんの画像は私自身
(石のシンシア制作担当)が撮影したものです↓
カメラはキャノンのフルサイズ一眼レフで、
レンズはシグマの100mm。
大きなサイズの画像を編集したほうが綺麗に彫刻できるので、
カメラはフルサイズ一眼が良いのですが、
最近のスマホは高性能なのでスマホでもOKです。
被写体が大きい1MB以上の画像がオススメです。

シグマのレンズはパキッと映るので、彫刻に適しています。

この可愛いワンちゃんの写真を
綺麗に彫刻できるデータに編集します。

↑画像のようにライトルームで現像し、フォトショップで調整、
白黒のデータにしたものを反転します。
その後イラストレーターで編集、
さらにレーザー彫刻機専用ソフトで再編集して彫刻。
小さなペンダントトップに綺麗に彫刻できました↓



下の画像も、自分が撮影したものを自分で彫刻したものです。



今回は大理石に彫刻しました。
大理石は石自体に高級感があり、
彫刻映えがよく、仕上がりが美しいので、
写真彫刻するにはとても良い素材です。
↑画像のワンちゃん彫刻の大きさは8cmくらいあるので、
かなり鮮明に彫刻できています。
これも従来の石材写真彫刻と比較すると、
ビックリするくらい鮮明です。

彫刻機の進化と画像加工技術の進化によって、
ここまでリアルに彫刻できる様になりました。

ちなみにレーザー加工機は写真彫刻専用で
メーカーさんに特注したものです。
普通のレーザー加工機とは違い、部品カットは苦手ですが、
彫刻が得意で、すごく綺麗に彫刻してくれます。

天然の大理石に彫刻すると、
大理石特有の傷や色ムラ、小さな穴に彫刻が干渉します。
ただ、それら天然石特有の彫刻の難しさを差し引いても、
天然大理石には、天然素材ならではの存在感があります。
普通のフォトスタンドとは迫力が違います。


ところで「レーザー彫刻は機械操作さえできれば
誰がやっても同じ」かと思いきや、
実は個人差が激しい作業です。

レーザー加工機の設定は非常に微妙で、
加工データの作成は、
石種によって変更しないと綺麗に彫刻できない、
とても繊細なものなんです。
上画像になるまでにも、3枚の試作をしています。
調整が上手くいった時の仕上がりの良さを求めると、
どうしても試作が必要なんです。


そうして丁寧に仕上げた作品は、
本当に普通のモノクロ写真の様です。

これも自分で撮った写真を自分で彫刻したものです。
地元の先輩が買ったトゥクトゥクを撮影~彫刻しました。

塗装のヌメヌメ感が上手く表現できました。
ここまで綺麗に彫刻するためには、
微妙な調整が必要なのですが、
その調整は『職人の勘』が頼りで、
マニュアル化は難しいです。
① 写真データの調整
② 彫刻機の調整
③ 石板選び

この3つがすごく大切で、ハマると上画像のように
本当にモノクロ写真並に鮮明になります。
メチャクチャ時間と労力が必要ですが、
仕上がりが違ってくるので、全力で頑張ってます。

【石のシンシア】

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