こんにちは、石のシンシアです。

世界三大銘木の一つであるウォールナットが入荷しました。
ウォールナットはとても美しい木目と色合いが魅力の木で、
大理石レリーフ用の木製額作りにはピッタリの素材です。
ですので、早速彫刻額を制作してみました。

彫刻方法についてですが、
まず、素材を彫刻に適した大きさにカットし、
次にCNC彫刻機で
粗削り・中削り・輪郭加工・仕上げ1・仕上げ2と
5段階に分けて彫刻します。
その後ドリルビットの届かない部分や
ササクレ・毛羽立ちを手作業で整えます。

今回制作した額の大きさは 200mm x 150mm 、
フォトフレーム程度の大きさです。
その大きさに精細な意匠(デザイン)彫刻するとなると、
柔らかい木では形が崩れてしまうので、
ウォールナットのような硬い広葉樹が適しています。

そして、仕上げはイギリス製ワトコオイル&ブライワックス。
どちらもナチュラルカラーです。
ウォールナットはナチュラルカラーでも十分濃い色合いになります。
仕上げは、オイルフィニッシュから更に
ブライワックスで仕上げるイメージです。
彫刻部分が込み入った形状ですので、全て手仕上げです。

ニス仕上げの場合、
短期的にはメンテナンスフリーですが、
長期的にみると剥げは避けられません。
そうなってしまった時、
彫刻部分の再塗装はかなり難しいので、
やはりオイルフィニッシュがベストだと思います。
ブライワックスはテカリ過ぎない品の良い仕上がりなので、
個人的にもお気に入りです。

こうして手間暇かけて作り上げた彫刻額は、
樹脂製のフォトフレームとは別格の存在感です。


上画像は、大理石カメオの額として使った例で、
大理石カメオはハガキ程度(100mm x 150mm)の大きさです。
大理石レリーフとしては小型ですが、
カメオ彫刻としては大型です。

この大理石カメオは1枚の写真を参考に
手作業で立体ファイルを制作し、
CNCルーターで彫刻したものです。
大理石単体だと壁掛け金具の取り付けが困難だったり、
取り付け部分が破損しやすかったりするのですが、
木製額であればダルマ穴加工もできますし、
金具の取り付けも簡単です。


上画像は、ブラス製イーゼルで展示した例です。
大理石とブラスとウォールナットの組み合わせは
豪華なバロック調デザインとの相性が良く、
ハッとするほどに魅力的です。

大理石カメオについてですが、
一般的なカメオ彫刻の場合、
彫刻のモデルを選ぶことはできませんし、
ネックレス程度の大きさのものが主体ですから
展示には不向きです。
しかし、石のシンシアの大理石カメオは、
写真1枚あれば特定の個人をモデルにしたカメオを
展示しやすい大きさに制作いたします。


上画像の壁掛けもウォールナットと白大理石製です。

石のシンシアでは、
大理石レリーフを展示するために
樹脂製のフォトフレームや絵画額を代用していたのですが、
思い通りの形と品質、
大理石との素材的釣り合いを考え、
木彫刻製品の制作もしております。


上画像の木彫刻は
Vビット彫刻という手法で彫刻したものです。
平な部分が多く残り、木目が綺麗に見える彫刻方法で、
欧米では人気の彫刻方法です。


額を単体で使用すれば、
本彫刻ならではの存在感を活かし、
ジュエリートレイとしても豪華です。

「石のシンシア」ですから、
モチロン石が主役ですが、
木も金属も自社で彫刻することで、
デザインの統一性が高まりました。

本音を言うと、
「木の彫刻は楽しい!」
ので、ついつい積極的に彫刻してしまいます(笑


石のシンシア

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