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こんにちは石のシンシアです。
現在ではCNC彫刻機が発達したこともあり、
彫刻の設計図となる
3Dファイルを作るようになりました。
上画像は3Dファイルを作っている途中の画像です。
昔の彫刻作業といえば、
削ることはできても足すことはできないので、
緊張の一発勝負という側面がありましたが、
現在はパソコンで3Dデータとして作ることができるので、
付け足したり、削ったりの作業が可能になりました。
もちろん、実際の彫刻は削り過ぎることはできません(笑
まあ、3Dデータと言っても
頭の中にあるイメージが具現化するという意味では
昔も今も同じです。
結局のところ、仕上がりはそんなに変わらないかもしれません。
ただ、失敗が激減したことは間違いないです。
私(石のシンシア制作担当)は、
芸術家ではなく石工ですので、
お客様の満足のために仕事をしております。
満足を提供するためには、それがどんな商品であるか?
を知っていただく必要があります。
ですのでサンプル制作は欠かせないのですが、
デザインと彫刻の両方を手掛けていると、
とんでもない時間が必要で、
制作に数ヶ月かかることもザラです。
そこで今回、
3Dデザイン専門チームによるデザインを採用してみました。
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上画像がそれです。
御影石といえば仏像ですが、
大理石といえばマドンナ像、
ということでマドンナ像を彫刻することに。
やはり、他の人のデザインは
大変勉強になります。
外枠の形といい、全体の雰囲気作りといい、
独自の世界観が広がっていてとても素敵です。
レリーフという制限の中で、
とても素晴らしい出来栄えだと思います。
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ただ、元々この3Dファイルは
木で制作することを前提にしています。
デザイナーの方は
大理石彫刻に使うとは思っていないと思います。
もちろん美しいお顔なのですが、
大理石彫刻には大理石彫刻のイメージがあります。
そこで、別バージョンも作ってみようと思い・・・
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まだ制作途中なのですが、
お顔だけ
石のシンシア・バージョンにしてみました。
ちなみに、今回参考にしたデザインはありません。
脳内イメージだけで制作してみました。
「目を閉じて・・・鼻は高く・・・彫は深く・・・」
と、適当に作っていくうちにこんな顔になりました。
大理石彫刻っぽさを強調してみたのですが・・・
ウーン、
でも、これは彫刻しないかもしれません。
私がデザインすると、
ちょっとだけ笑顔にしてしまうのですが、
「シチュエーションとミスマッチしているかも?」
などと考え出すとキリがありません。
外部にデザインを依頼すれば、
効率アップで簡単に時短?と思ったのですが、
結局こだわってしまい、
なかなか上手くいきません。
石のシンシア
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