こんにちは石のシンシアです。
上画像は石のシンシアオリジナル彫刻です。
CNCルーターを使って制作し、手仕上げをしたものです。

私(石のシンシア制作担当)が大理石彫刻に
CNCルーターを導入した理由の一つは
「豪華な額を作りたい」からです。

樹脂製の絵画用の額は安価で見た目も良く、
しかも軽くて展示しやすいのですが、
やはり石工としては、
「天然の大理石でつくりたい」
というのが本音です。

それと、石工はワンピースの作品を好む傾向があり、
額とその中身が一体になっていると
妙に嬉しいのです(笑)


上画像の作品は横幅が297mm、
大理石製の額としては小型ですが、
ビックリするくらい精巧な彫刻が施されてます。
当然ですが、デティールを詰め込もうとすると、
作品が小さければ小さいほど難しいです。

額作りを始めたばかりの頃、
天然大理石細工の難易度の高さに
「天然石に精密細工は無理・・・」
と諦めかけました。
先端が1mmのドリル・ビットを使っても
仕上がりが雑で、納得のいく作品には程遠いものでした。

そもそも、一般的に制作・販売されている彫刻は、
人工大理石を使ったり
セメントと石の粉をミックスしたものを
使ったりしたものが多いです。
まして、オーダー彫刻を大理石となるとかなり珍しくなります。

「天然大理石での制作は、合理的ではありません」 

と裏書してあったりします(笑)

そうは言っても私は石工なので、
例え合理的じゃなくてもチャレンジあるのみです。

そんなこんなで
しばらくの間試行錯誤していましたが、
ある時「細かい石彫刻といえば宝石」と考え、
ヒスイ彫刻の道具の使い方を勉強し、
大理石に使ってみたところ、
上画像のように
大きな彫刻に勝るとも劣らないレベルで
細部のデティールを表現できるようになりました。

上画像の彫刻は幅30cm程度の大きさなので、
ご自宅に飾るのに丁度良い大きさです。

①天然大理石製の額
②超複雑な意匠
③自宅に飾れる大きさ

三拍子揃えることに成功しました。
石工としては、
諦めずにチャレンジしてよかったと思ってます。



石のシンシア



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