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こんにちは、石のシンシアです。
お位牌といえば木製が定番でしたが、
近年、モダン位牌が定着するとともに、
形も素材も様々になりました。
石のシンシアでも、
上記のような、遺影を彫刻した御影石モダン位牌を制作し、
ご購入いただいたお客様からの、ご好評をいただいております。
そういった時代の流れもあり、
石製のお位牌も増えてはきたのですが、
形は、丸いものや四角いものが多く、
従来通りの木製位牌と同じ形のものはありません。
何故かというと、
石はとても硬くて脆く、非常に加工難易度の高い素材だからです。
墓石くらいの大きさがあれば、同じ形にすることも可能なのですが、
お位牌サイズに作るとなると、
制作技術や長い加工時間による価格の問題もあり、
従来の形の位牌を石で作ることはありませんでした。
ですが、
お客様から「石で普通の位牌が作れないか?」という
お問い合わせを受けたのを機に、
従来型大理石位牌の制作に取り掛かりました。
木製位牌と比較すると、土台部分を大きくして安定を高くするなどの
若干の変更点はありますが、画像にありますように、
石彫刻としては最高クラスの精細彫刻を施すことで、
木製位牌に勝るとも劣らない、豪華なお位牌にすることができました。
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素材は、ミケランジェロのダビデ像にも使用された、
イタリア産白大理石ビアンコ・カララを使用しました。
もっと白い、柄の少ない部分の使用も可能なのですが、
このくらいハッキリした柄を好まれる方が多いのが、
ビアンコカララの特徴です。
また、大理石は、その模様の美しさから、
お位牌の説明に「まるで大理石のような」と書かれることがあります。
しかし、石のシンシア製のお位牌は、正真正銘、本物の天然大理石です。
美しい白を表現するために、文字を彫刻する札の部分のみ研磨仕上げとし、
その他の部分はサンドブラスト仕上げにしました。
上画像のように、豪華な大理石模様と純白に近い白色の
美しいお位牌になりました。
また、石製ですので燃えたり、腐ったりすることがありません。
納骨堂に収めたお位牌は、木製ですので数年で朽ちてしまいます。
それはそれで、そういう役割のお位牌ですが、
木製よりも格段に耐久性の高い大理石製であれば、
骨壺や位牌の「お名前が分からない」
といった事態を避けることができます。
やはり、仏具は長い年月の使用が前提になりますから、
「燃えない」「朽ちない」というのは、
とても大きな長所です。
ただ、やはり欠点もあり、
ハンドメイド制作部分が非常に多いので、
マシンメイドと比較すると左右非対称であったり、
製作日数がかかるため限定生産になることなどが欠点です。
ショップにて販売を開始いたしましたので、
白いお位牌をお探しの方は、
是非、ご覧くださいませ。
石のシンシア
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