こんにちは
【石のシンシア】制作担当のメイソンです。

画像は中国産の黒大理石【ネロクラウン】に、
サンドブラスト(鉄砂を吹き付けて石に文字や模様を彫ります)と
レーザー写真彫刻(レーザーを照射して、石を溶かしたり弾き飛ばして、文字や写真を彫り込みます)
を同じ面に施したものです。

サンドブラストによる彫刻は、金色に塗装してある所とグレー色になっている部分(石板の外側部分)で、marronという文字とワンちゃんの画像はレーザー写真彫刻です。

サンドブラストの方が簡単に深く彫れるのですが、
写真を高解像度で彫刻するとなると、
圧倒的にレーザー彫刻機の方が綺麗に彫刻することができます。
画像のワンちゃんは40mm x 40mm程度の大きさなので、従来のレーザー彫刻だと
荒っぽい彫刻になりがちですが、最新のレーザー彫刻機、
しかも、彫刻に特化した特注の機械で彫刻していますので、
毛並みが「フワッ」と表現できています。

サンドブラストで彫った文字は深く、存在感が非常に強いので、
レーザー写真彫刻の浅い彫刻と今ひとつマッチしてくれません。

そこで、サンドブラストの文字をゴールドレターにし、
レーザー彫刻の白文字との相性の良さを活かしてみました。
レーザーの出力を極力高めにして、文字をより白くしてあります。
標準の出力だと、もっとグレーです。
二つの異なる技法を色合いの調整で馴染ませてみました。
黒大理石にゴールドレターという、ゴージャス過ぎる組み合わせも、
レーザー彫刻の繊細さが加わって、バランスの良い仕上がりになりました。


あと、テクニック的には、
サンドブラストを先に完成させてしまい、レーザー彫刻はその上から仕上げています。
イラストレーターのクリッピングマスクで、画像をゴールドの枠に合わせて
彫刻するのですが、位置合わせが結構面倒です。
ズレたら全てが台無し、やり直しは効きません。

また、通常の写真彫刻よりも強い出力で彫刻しているのですが、
反転画像にしてから調整しています。
私のレーザー彫刻機は、初代から数えて4台目になるのですが、
彫刻機の使い方に慣れてくると、出力するための画像調整は、
反転画像の濃淡を見て調整したほうが正確にできるようになりました。
最初のうちは、仕上がりが想像できなかったので、
通常の画像に戻しながら、四苦八苦の調整をしていたのですが、
苦労の甲斐あってか?
もはや、反転画像をパッと見で、
仕上がりがわかるようになってしまいました(笑


写真彫刻作品としては、かなり豪華で存在感抜群の仕上がりなのですが、
とにかく手間が半端じゃない(笑
制作に通常のプレートの3倍くらいの時間がかかります。

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