【レリーフ彫刻】アンティーク花瓶を制作しました(ビアンコ・カララ × ウォールナット)

今回は、新作のレリーフ彫刻 「アンティーク花瓶」 を制作しました。
白大理石の繊細な陰影と、ウォールナットの装飾フレームの立体感を組み合わせた、“飾る彫刻”のような作品です。
白大理石ビアンコ・カララの「光」を彫る
レリーフ部分には、イタリア産白大理石 ビアンコ・カララ を使用しました。
花瓶と花束をモチーフに、葉や花弁の重なりがやわらかく立ち上がるよう、奥行きの段差や面の向きを細かく調整しています。
白い石は一見すると単色に見えますが、実際には光の入り方で表情が大きく変わります。
近くで見ると陰影の層があり、少し離れて見るとまとまりとして立体が浮かび上がる——その変化が大理石レリーフの魅力だと感じています。
ウォールナットの額縁で「作品」に仕立てる
周囲の額縁には、天然木 ウォールナット を使用しました。
アンティーク調の装飾を深く彫り込み、中央の大理石レリーフを引き立てる“フレームそのものが彫刻”のような構成を目指しています。
石の静けさと、木の彫りの力強さ。
素材のコントラストが、作品全体の印象をぐっと締めてくれました。
CNC彫刻+手作業で仕上げています
この作品は、CNC彫刻機で基礎を加工した後、最終的な表情は手作業で仕上げています。
輪郭のキレ、陰影の出方、細部の立ち上がりなどは、最後は手の感覚で整えないと“作品の呼吸”が出ません。
特に花の密度が高い部分は、ほんの少しの段差の違いで見え方が変わるため、時間をかけて調整しました。
サイズ・重量(壁掛けもできる軽量設計)
- ウォールナット額:235mm × 188mm
- 大理石レリーフ:166mm × 122mm
- 重量:620g
620gと軽量なので、飾り棚に置くだけでなく 壁に掛けて飾ることもできます。
玄関や書斎など、壁面のアクセントとしても使いやすいサイズ感です。
制作期間について
細部の調整が多い作品のため、制作には 2か月程度 を見込んでいます。
(作業状況によって前後する場合があります)
もしこの作品の雰囲気が気になった方は、ぜひ写真も合わせてご覧ください。
光の当たり方で、白大理石の表情が変わって見えるのもポイントです。
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