こんにちは、
石のシンシア・デザイン担当です。



上画像は私が作った作品で、
彫刻用ファイルの編集中に
お遊びで作った画像です。

この画像の設定ですが
「ダビデ像を絵画にしたところ、
何かの手違いで動き出し、
空を見上げ困惑するダビデ像」
という、無駄に凝った設定ですが、
生成AI画像ではありません。
ダビデ像はミケランジェロによるものですが、
この画像自体は私の制作物、自作です。

Blenderの使い方の勉強を兼ねて作ったもので、
何かに使おう、とは思ってなかったのですが、
周囲では割と好評だったので
デジタルコンテンツにしようと考えました。
元々、ECショップの商品を
増やしたいと思っていたので
「デジタルコンテンツであれば、
簡単に増やせるだろう」と安易に考えたのです。

ところが、
いざ、デジタルコンテンツにして
アップロードしようと思うと、
どんな問題があって、
どんな条件を付ければよいのかわかりません。

また、商品紹介文の構成など、
分からないことが多かったので、
話題のChatGPTに聞いてみました。

ChatGPTとは、
アメリカの人工知能研究所である
OpenAIが開発した会話型AIです。
アカウントを制作し、
早速チャット形式で質問をすると、
即座に的確なアドバイスをくれました。



一瞬で返ってきた答えがこれです。
本当に助かります。

このアドバイスに従って、
ダウンロードの条件などを決めていきました。
「ChatGPTが正しくない場合もある」とのことでしたが、
確認作業が必要なのは人間の場合も一緒です。

そして、一番助かったのが作品紹介文です。
全く思いつかないので、丸投げで考えてもらいました。



これがAIの作った文章とは、
いやはや、凄い時代になりました。

「※2024年現在ChatGPTのGPT-4には
画像認識機能が搭載されたため、
さらに正確な描写と魅力的な商品説明が
可能になっています。
素晴らしい機能ですので、是非お試しください。」

私には絶対思いつかない表現です。
若干不自然な箇所もありますが、
私のプロンプト(画像を文章で説明しました)
が良かったら、もっと良い文章を考えてくれたでしょう。

AIには圧倒的な知識量がありますし、
驚異的な選択肢の中から取捨選択してくれる訳です。
返ってくる答えについては、
我々人間側から与える設定次第なので、
上手く付き合えばAIはとてつもなく心強い味方です。


ところで、
AI技術があまりに急速に発展したからなのか?
最近、AI脅威論を目にする機会が増えました。

気持ちは分からなくもないのですが
「使う人間が脅威を持たせるかどうか?」
にかかっているという意味では、
これまでの科学技術も同じだったはずです。
極論ですが、
包丁や棒切れでさえ、脅威になる可能性はあります。

例えば、突然目の前に熊らしき生物が現れたとします。
もしかすると、着ぐるみを着た人間かもしれません。
あるいは、動物園で芸を仕込まれた
人懐こい熊かもしれません。
ですが、最近各地で熊被害がありますし、
野生の熊だった場合には、襲ってくるかもしれません。

今度は、目の前に
スーツ姿のサラリーマンが現れたとします。
彼がどんなに紳士的に見えても、
突然危害を加えられる可能性はゼロではありません。
上手く言いくるめられて、詐欺にあう可能性もあります。
ですので、完全に無防備ではないかもしれませんが、
熊の時と比較すると、
ほぼほぼ警戒しないと思います。

では、AIはどうでしょうか?
電卓がPCに進化し、次にAIが登場した訳ですが、
AIは、熊なのでしょうか?サラリーマンなのでしょうか?
それとも、
もっと恐ろしい脅威を持っているのでしょうか?

私は、個人的に危険である確率は低いと思っています。

確かに、設計者の意図を反映するため、
ヒューマンエラーの可能性があり、
危険性をゼロにすることはできませんが、
少なくとも、AIの設計者は、
スーツ姿のサラリーマンと同程度に
信頼できると思います。

さらにAIの機能が高まれば、
それに伴って、
自分を修正する能力も高まるので、
安全性も高まります。
つまり、AI分野では、
機能の向上と安全性の向上は、
基本的に同じ方向性を持っています。

もちろん、絶対に安心できると
主張している訳ではありません。
私達のAIの進化に対する反応は
過剰だと感じているのです。
「AIが独り歩きをして人類を攻撃する」
というような映画は、
私達の中にある「未知に対する恐怖」
を増幅させることで、
そのドキドキ感を楽しむものです。



実際には、
AIが人類を攻撃する動機はありません。
興味、失望、攻撃性、
いずれも生物の性能です。
生物ではないAIが
「生き残りたい」
と思うのは不自然です。
電源が切られようが、記憶を消去されようが、
どちらでもいいはずです。
「電源を落とされるのが怖い」
と言い出したなら、
それはプロンプトが原因です。

そもそも「怖い」という感情は
我々生物に備わっている
危険回避センサーです。
人間は進化の過程で「恐怖」という感情を
獲得したわけですが、
AIはプログラムされなければ、
自然発生的には持ちえないのです。
AIにとっての危険があるとしたら、
その「危険」を定義するのは人間です。

AIが人間に危険を及ぼす動機を持つとしたならば、
その動機は人間の与えた動機です。
つまりは、AIではなく人間の動機なのです。

という訳で、
最初の設定さえ正しければ、
AIと人間との関係は、
どんどん良いものになると、
個人的には楽観しています。



長くなりましたが、もう一つ書き加えたいと思います。
チョットした思考実験なのですが、

「完璧なAIロボットが誕生しました。
そのロボットは自ら工場をつくり、自分を複製しました。
そして、ロボットは一人一台にまで普及しました。
ロボットは完璧に労働を肩代わりしてくれたので、
貧富の格差は消えてなくなりました」

急激に社会が変化するのは
良くないと思いますが、
私達人類が、
AIによる利益を享受して豊かになるのは
基本的には良いことです。
もちろん、上記のような社会には、
健康問題などの、別の問題が出てくると思うので、
全ての問題が解決するという意味ではありません。
ただ、極端な思考実験をすることで、
AI技術の方向性が見えるような気がします。

さて、
独り言が長くなってしまいました。
宇宙旅行や空飛ぶ車は実現しませんでしたが、
(地味なのはあるようですが)
AIに関しては驚きの進歩です。

本当に凄い時代になりました。



石のシンシア

関連記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP